国内の推定患者数は数十万人以上いると思われますが、高齢の女性に多く、男女比は1:2といわれています。
「眼瞼ミオキミア」のことを眼瞼けいれんと思っている人がいますが、これは体を休めたり、眼瞼の血行を良くすると、2~3週間で治ります。
原因
病気の原因は不明です。脳内の運動を抑制するシステムが機能障害を起こすことによって生じると考えられています。
初期の眼瞼けいれんは、患者さんの訴える症状からだけでは、診断が難しいことが多いようです。
自覚症状が似ている「ドライアイ」「眼精疲労」「更年期障害」などと誤診されることも多いです。
症状
初期はまばたきが多く、目が開けにくい、まぶしいという症状があります。
けいれんは明るい所でひどくなり、暗い所で軽減します。
また、活動や緊張によってもひどくなり、休息により軽減します。
重症になると、まぶたが開けられなくなり、目が見えない状態に近くなります。
視力があるにも関わらず盲目に近い状態となり日常生活にも大きく支障が出てきます。
症状の進行はゆっくりしていますが、そのまま放っておいて自然に治る病気ではありません。
両目に起こる場合が多く、まぶた単独でけいれんするものより、顔面筋のけいれんを合併する場合の方が多いです。
治療
原因がわかっていない為、症状を抑える治療が中心になります。
現在、用いられる対症療法としては「薬物療法」「ボツリヌス療法」があります。
「薬物療法」は人工涙液の点眼や内服薬(抗コリン製剤、抗うつ薬など)を投与します。
「ボツリヌス療法」はまぶたや口の周りの皮下にうすめたボツリヌス毒素を注射して、緊張している筋肉を麻痺させる治療になります。
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