色覚異常(しきかくいじょう)

投稿者 : 店長 橋本 on


日本の小学校では、小学4年で行われてきた学校の色覚検査が、2003年度より定期健康診断の必須項目から削除され、ほとんど行われなくなりました。
そのため、自分が色覚異常であることを気が付いていない色覚異常者が就職後に困難を生じるケースが増えています。
問題が生じるのは、広告・印刷業、映像関係、デザイナー、カメラマンなど厳密な色識別を必要とされる業種で、それ以外に美容師、服飾販売、懐石料理の板前、食品の鮮度を選定する業務、救命救急士、看護師、サーバー監視業務、航空鉄道関係の整備士にも影響が出ることが予想されています。
2014年4月、学校で色覚検査が適切に実施されるように、色覚異常の児童生徒等が自身の色覚特性を知らないまま不利益を受けることがないよう努めること、また保健調査に色覚の項目を設けることなどして積極的に保護者への周知に努めること、を文部科学省から学校へ通達されました。

色覚チェック
正常者は2(紫)の方が読みやすい 色覚異常者は9(青緑)の方が読みやすい

原因

原因としては、色を感じる3つの細胞「赤錐体」「緑錐体」「青錐体」のどれかが欠けていたり、十分に機能していないことが考えられます。
色覚異常は主に染色体の劣性遺伝により現れており、男性で20人に1人、女性で500人に1人の割合で発生しています。
人数にすると全国に300万人以上いるとされています。

症状

先天的に発生するものと、後天的に発生するものがあります。
先天的の色覚異常のほとんどは赤と緑の色覚異常となります。
つまり、赤として見えている色が実は赤では無く、その人の世界には、赤という色が存在していないので気が付くことができないのです。
後天的の場合は、なにかの病気(緑内障や網膜の病気など)の一つの症状として、色覚に異常が現れます。
ですから色覚以外の視力や視野にも影響が出たり、病気の状態によって色の見え方が変わることがあります。

治療

色覚異常を補正するメガネが登場しています。

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ネオ・ダルトンの色覚補正レンズ

ネオ・ダルトンの色覚補正レンズは光干渉法により感度の強すぎる色の光をカットし、それぞれに適したフィルターを製作し、メガネとして使用するというものです。
フィルターは合計32種類用意されていますが、実際にはそのうち12種類で色覚異常の人の98%以上の人の補正が可能です。
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この記事を書いた人

店長 橋本

望月メディカルネット公式ブログ「目の病気まとめネット」の運営担当者です。
大切なあなたの両目を守るため、目が健康になる記事や目の病気予防になる記事を選んで更新しています。
ぜひ参考にしてください。

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